2024年10月7日
2月から6月までの期間において、扱った文章は4本。だいたい1ヶ月に1本のペースです。
多くの文章をつまみ食いしたり食い散らかしたりするのではなく、1本の文章をしゃぶりつくすということを重視しています。
進学塾において、5年生のお子様達が読まされる文章は、平均的な小学校5年生が読むような文章ではありません。そのまま中学受験に出題されてもおかしくない文章、中高生や大人が読んでもおかしくないようなレベルの文章も取り扱われることがあります。これをわずか15分~20分で読み、問題を解き、それでおしまい……というのでは、文章から得られるものは限られるでしょう。
繰り返し一本の文章を読むことで、その文章に使われていた未知の語句を自然と覚えたり、その文章に書かれたものの見方・考え方を知ったり……ということができます。社会科の記憶のように一対一対応で意識的に覚えるのではなく、繰り返し読んでいるうちに、自然に頭に入ってしまうというような形で知識が広がっていきます。
他塾生の保護者の方から「たくさん文章を読んでいる(読まされている)のに語彙不足が解消しない」というようなお話をうかがうことがございます。
いくらたくさんの文章を読んでも、それらを「一回しか読まない」ために、そこに使われていた語句や視点を意味ある形で身につけられていない可能性が高いのではないかと思います。
今週の授業から5本目の文章について学習を始めました。これも時間をかけて丁寧に進めてまいります。