前記事→ 授業報告5月6日
前記事で取りあげたパズルですが、本日は先週よりも少しだけ難しいものに挑んでもらいました。先週のように行き詰まったときに逃げてしまう可能性があるかもしれないと思っていましたが、今回はあきらめずに、試行錯誤しながら問題を解決することができていました。思い通りにいかなくてもあきらめずに取り組む姿勢を身につけることは、学習において非常に重要です。引き続き、パズルを使って「あきらめずに考える」という姿勢作りを行っていきます。なお、パズルはそれだけを目的にしているわけではありません。他にも様々な効果が期待できるのですが、それについてはまた別の機会に書かせていただきます。
授業の後半では文章の読解を扱っています。春期講習以後、少し長めの文章を何回かに分けて読んでもらっています。文章を読み進めていき、さてこれからどうなるのだろう……と気になりそうなところで先に進むことをストップし、「続きは来週」という形を取っています。
前週の内容が頭の中に残っていないと、今週分のお話を楽しく読むことはできません。今週の内容を覚えていないと、来週文章を読んだ時にちんぷんかんぷんになってしまう可能性もあります。一読した文章の内容を頭の中にしっかりと入れ、一定期間それを覚えておくということができないと、この形で文章を読み進めることはできません。
本日は授業開始の時点で、「今日は先週の続きを読むんでしょう」と話しかけてきたお子様がいました。確認のため「どんな話だったか覚えている?」と問いかけると、前週読んだ文章のダイジェストを話すことができていました。楽しみながら文章を読み進め、次の内容への期待感を持ちながら読み終えることができていたということです。
4年生の前半においては、文章を前向きな気持ちで読み進めることができるということは、最も重要なことです。「文章を読むのは嫌い」という状況になってしまうのは最悪です。一度そうなってしまうと、これを改善するのは容易ではありません。楽しく文章を読んでいれば、それだけで国語ができるようになる……などというほと単純にはいきませんが、まずは国語学習のスタートにおいては「楽しく文章を読む」ということは最重要課題であると言えます。
今の段階において、お子様たちは楽しく文章を読んでくれています。いろいろと要求することはこれから増えていきますが、現時点においては、たいへん良い心持ちで文章を読んでくれていると思います。この感覚を持ちつつ文章を読み続けていけるよう、お子様の様子を見ながら素材を選んでいきます。