3/16(水)は、通常の時間割を変更させていただき、「国語」と「社会」の授業を実施いたしました。
(来週の月曜日は祝日のため国語の授業はお休み、水曜日には理科の実験を行いますので、2コマ連続で理科となるため、社会の授業はございません。)
【国語】
本日は「文章読解」について、説明させていただきます。
読解の授業では、毎回の授業の最初に「語句チェックテスト」というものを実施しています。これは前週、授業内で扱った文章中に登場した「読めなかった語」・「意味のわからなかった語」などについて、覚えてきたかどうかを確認するものです。
・稚魚
・はびこる
・繁殖
・北米
・導入
・蔓延
・歓迎
・獰猛
・在来
上記は本日のテストで出題した語句の一部です。
現在、扱っている文章の内容を理解するためには、これらの語句の意味を知っておく必要があります。しかし、新5年生のお子様にとっては馴染みのない言葉ばかりです。つまり、この文章はそのままでは小学校5年生には理解するのが困難なものなのです。
文章中の難しい語句については、授業中に読み方や意味を説明し、宿題を通じて一週間の中でしっかりと覚えてくるように指示をしています。
現在扱っている文章については、すでに5週ほど扱っており、宿題と語句チェックテストを繰り返していますので、以前から通われているお子様は、上記の語句についてはほぼ完璧に覚えてくることができていました。この状況になって、はじめて文章をすらすらと読み、理解ができる準備ができたことになります。
なお、最近入室したばかりのお子様や体験授業のお子様にとっては、今回のテストで出題された語句はまだ一度しか触れていないものばかりですから、すらすらとテストを解き進めることができないのは当然のことです。したがって出来については特に気にする必要はありません。
中学受験で扱われる文章の多くは、ごく普通の小学生が簡単に内容が理解できるようなものではありません。「文中に数多く意味のわからない語句が使用されている」・「文章のテーマに馴染みがなく、読解の前提となる知識がない」という場合、文章の内容を的確に把握することは困難です。ONEでは、文章を読むための前提についての知識・教養について説明を加え、理解を深めてもらった上で、文章を読み進めてもらうようにしています。そのため、一本の文章を数週間にわたって繰り返し読んでもらうことになります。「多くの文章を読まなくて大丈夫か?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「しっかりと理解できない文章」を「一読」しただけでは、その文章を通じて学ぶことはほとんどありません。
栄養に富んだ文章をじっくりと時間をかけて丁寧に読み進めていきますので、ご理解いただければと存じます。