小5理科　授業報告　11月2日　

今回の授業では引き続き、「人体」の単元を扱いました。「人体」の単元の中でも、今回は「体循環」の内容に焦点をあてて説明していきました。

「体循環」の内容において、覚えてもらう知識は今までの「消化・吸収」の単元や、化学分野の「水溶液」の単元よりも少ないものとなっています。その代わり、今回の内容は説明された言葉をきちんと理解できなければ混乱してしまう内容が含まれています。

具体的には、動脈・静脈、動脈血・静脈血をきちんと理解できているか否かがポイントとなります。まず、動脈・静脈は流れている血液の方向で血管を分類分けしたものであり、動脈血・静脈血は血液に含まれる酸素・二酸化炭素の量で血液を分類分けしたものです。したがって、動脈・静脈と動脈血・静脈血との関連性はありません。つまり、動脈なのに静脈血が流れている箇所や静脈なのに動脈血が流れている箇所が存在するわけです。

生徒たちには、動脈・静脈の説明後に全身の主な血管を動脈と静脈に分けてもらう作業をしてもらい、動脈血・静脈血の説明後に全身の主な血管に流れている血液を動脈血と静脈血に分けてもらう作業をしてもらいました。このとき、名前が似ているため混乱し、間違った分類分けをしてしまった生徒もいましたが、最終的には全員が理解し、納得する形となりました。

理科という科目ではどうしても知識を入れる作業が多くなります。しかし、頭を使えばわざわざ一対一対応で覚える必要のない部分もあり頭をます。頭を使い、理解をしながら覚えることで、覚える知識を少なくすることができ、応用も利くようになります。
理科は「単に覚える」科目ではなく、「頭を使って理解して覚える」科目です。そういう認識を持って学習を進めていかないと、今後、難しい物理の単元や天体の単元を扱うときに頭が止まってしまい、対処が出来なくなってしまう可能性があります。

もちろん一対一対応で覚えなければいけない単元もありますが、理解をして覚えるということをできる限り取り入れていきます。