前記事はこちら→授業報告10月19日
前記事に書いたチェックテストを実施しました。これまでの繰り返しとなる知識が20個、新たに覚えてもらう知識が14個、計34問のテストでした。
さぼってきた人は誰もいませんでした。みな記憶のための時間を取り、覚えたかどうかの確認も含めて、しっかりと学習をしてきていました。1,2個のミスがあったお子様もいらっしゃいますが、満点のお子様も多くいらっしゃいました。記憶のための行動が身についてきていると思います。
今週は前回までに覚えたことを踏まえ、もう一段階、知識の定着度を上げてもらいます。
下が今週のテストの一部です。右の文が説明しているワードを答えるというものです。
今週、お子様に新たに配付したプリントは以下のようなものです。
今週のテストにおいて説明文となっていた部分のキーワードを空欄にしています。
実際の入試ではこのような形での出題はありえないわけですが、あえてこのような形で記憶を確認してもらいました。右側の文中の( )に入る言葉については、いざ書けと言われると書けないものが少なからずありました。しかし、答えを言われれば「あー、そうだった」となります。「覚えてはいるがいつでも思い出せるわけではない」という状態になっていたということです。
これはお子様の学習に問題があるわけではありません。「文章を読んで単語を答える」というテストを前提に学習して来たので、文章の中のキーワードをしっかりと覚えるという意識にならないのは当然です。要するに「覚えさせ方」の問題です。左側の単語を思い出す練習をしても、右側の文章を思い出す練習をしていなければ、文章中のキーワードの記憶はどうしても中途半端なものになります。
今回はあえて「覚えているが思い出せない」という状況を経験してもらいました。
「一通り覚えた」という状況を作れたからこそ、この段階に入ることができました。「覚えたと思ったのに……」と悔しそうにしていたお子様も多くいらっしゃいました。来週は、今回授業で使用したプリントについてテストをします。何となく覚えたと思ったものについて、しっかりと完璧に覚えてきてもらうということが課題です。