(以下の授業報告の記事に関し、企業秘密に関わる部分について詳細に述べることができませんので、少々わかりにくくなること、ご容赦下さい。)
小学5年生の算数の授業では、先週に引き続き分数の説明を続けています。
割合の学習において、ONEの生徒は「分数」を単なる算数の記号としてとらえるのではなく、「分数」を日本語の文章としてとらえることを繰り返し行ってきました。「分数」の学習では往々にして「3分の1」と「6分の2」が等しいことを機械的に覚えて済ませることが多いのですが、それにとどまらず、「3分の1」と「6分の2」の2つの分数を日本語の文章ととらえることで、この2つの「分数」が分数の働きとして、同じ結果を導くものであることから、等しいものとして取り扱ってよいということを納得してもらっています。
「覚えてしまった方が早いのでないか」と感じる方もいらっしゃるかと思います。しかし、ただ理屈なく「覚える」いう学習だけを繰り返していると、新しい内容が出てくるごとに覚えなけれできなくなってしまい,初見の問題への対応ができなくなってしまいます。また,理解を伴わない暗記は量が増えるにつれて混乱を招いてしまいます。
「ただ覚えるのではなく、理解して先に進みましょう。」と言うことは簡単ですし、事実そういったことを見たり聞いたりすることは少なくないのですが、「では具体的にどうすれば理解して先に進めるか」ということが語られることはほとんどありません。現在行っている「分数」の授業では、「理解する」ということを実際に感じてもらい、自分から行動できるようにするために、「いままでに学んだことを利用して、新しいことについて考える」という経験を「分数」を通して積んでもらっています。
前回のブログでも書きましたが、5年生の学習においては、目の前の内容の習得だけでなく、学習や行動の原理を身につけてもらうことが重要です。新しい概念を学ぶときに、丸暗記をするのではなく、今までに学んできたことを利用して考えていくことが学習に対する基本姿勢です。これを身に着けてもらうために、丁寧に授業を行っています。
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