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小4算数 授業報告 7月5日

授業報告が遅くなり申し訳ございません。

今週は、「間の個数」を考えてもらう問題を扱いました。

(例題)4本の電柱を、2mの間隔で、一列に立てました。端から端まで何mですか。

この問題については2×4=8mという誤答を多く見かけます。

この誤答については、問題文にある2つの数字を掛け算しただけで、何も考えずに計算だけをしているようにも思えます。しかし、何も考えていないわけではありません。掛け算を選んだ時点で、2mの個数を数えようという発想が読み取れます。結局、「電柱の本数」と「電柱の間隔の個数」とを読み間違えているだけで、自分なりにしっかりと合理的に考えているけど、情報の整理が不十分なだけなのです。

こういった生徒に対し、教える側は往々にして「もっと考えなさい」と言ってしまいがちです。しかし、間違ってはいるけれど「考えていない」わけではないのです。自分なりに考えたのに「考えていない」と決めつけられてしまうと、「考える」ということがどういうことなのか、わからなくなってしまう危険があります。教える側としてこれは避けなければなりません。

この間違いは自分が取り扱っている数字が、物の個数についての情報なのか、間の個数についての情報なのかをきちんと把握したうえで行動できていないことが原因です。つまり文章が正しく読めていないのです。上記の誤答をした生徒に対しては、「電柱の本数」と「間の個数」が異なることを明示して、必要な情報を問題文から読み取れていないことに気がついてもらう必要があります。

自分にとって必要な情報を問題文から的確に読み取ることは、簡単にできるようになることではありません。時間をかけて徹底してやる必要があります。ここまで、答えを出すことよりも、問題文を読むことにウェイトをおいて練習をしてきたこともあり、「電柱の本数」と「間の個数」を初めから区別して扱うことができているお子様もいました。また「電柱の本数」と「間の個数」を混同していたお子様も、図を描いて確認することで、両者の違いについて納得してもらえました。

ここからさまざまな問題を取り扱っていきますが、問題文を的確に読むことが基本になります。この意識を忘れさせないように指導していきます。

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