2024年10月7日
2週間前から「地球環境問題」について学習しています。
このように書くと、「それは理科や社会の授業でやるべきことなのでは?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。もちろん、理科でも社会でも「環境問題」は扱われるテーマです。ただ、国語においても非常に重要なテーマです。
環境問題、とりわけ地球温暖化について書かれた文章は、入試において頻出です。
受験において「環境問題について書かれた文章」が出されたとしましょう。そこで出典となった書籍は、環境問題について何の知識も持たない小学生向けに書かれたものである可能性はきわめて低いと言えます。そのような読者層を相手に「環境問題」について論じた本を出したところで、誰も買ってくれないでしょう。「環境問題」について論じた文章というものは、「環境問題」について、興味を持っている読者、一定の知識を持っている読者を対象に書かれているのです。
ですから、「環境問題」について論じた文章を読まなければならないのであれば、環境問題について一定の知識を持たなければなりません。本日の授業においては、「地球温暖化」について一般常識として知っておいてほしい内容について説明し、その基礎知識をまとめた文章(予備知識を持たない小学生用に書き下ろした文章です)をイントロダクションとして読んでもらいました。読後に、「地球温暖化の原因」・「温暖化の引き起こす問題」について、自分でまとめてもらいました。
基礎知識と述べましたが、自然科学的な内容、歴史についての認識など多様な分野に関わる知識ですので、一度説明を聞いたぐらいでは簡単には定着はしません。
次週は再度、基礎知識を確認した後に、その基礎知識を土台にして、「地球温暖化について論じた文章」を読んでもらいます。