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進学教室ONE
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小4 国語エクササイズの目的(1) ―「てにをは」の正しい使い方—

小4の授業においては、毎回「国語エクササイズ」というプリントを実施しています。
この中で重視している項目のひとつに「てにをは」の正しい使用というものがあります。

「てにをは」の正しい使い分けというのは、意外に難しいものです。外国人が日本語を習得する際に、この部分で苦労することが少なくありません。
今回は「てにをは」を正しく使い分けられるようにするには、どうすればいいのかについて、説明させていただきます。

以下の問題を見て下さい。

Q 次の文の(  )にあてはまるひらがなを書きなさい。

キツネ( ① )平たいお皿( ② )マメのスープ( ③ )入れて、ツル( ④ )すすめました。
「……」

ツル( ⑤ )困っているの( ⑥ )見て、キツネ( ⑦ )笑いました。

 

この問題の⑤~⑦に正しく「てにをは」を入れることは、思いのほか難しいと思われます。以下の4パターンの答えが予想されます(これ以外の答えを書いてしまうこともあるかもしれませんが)。

A ツル困っているのを見て、キツネ笑いました。

B ツル困っているのを見て、キツネ笑いました。

C ツル困っているのを見て、キツネ笑いました。

D ツル困っているのを見て、キツネ笑いました。

 

もっとも自然なのはAです。Cは多少格好は悪いですが、間違いとは言い切れません。

大人は正解を書けるでしょうが、たとえばBやDの答えを書いた子供になぜ間違いであるかを合理的に説明し、納得させることができるでしょうか。不可能ではないのかもしれませんが、相当に難しいと思います。

大人がBやDの答えが誤りだとわかるのはなぜでしょう。「耳で聞いた時に気持ちが悪いから」です。理屈を考えているわけではありません。「耳で聞いた時に気持ちが悪い」・「音として不自然」・「何となくヘンな感じがする」という感覚的な判断です。大人は話をしたり、文章を書いたりする際に、「てにをは」の正しい使い方を意識しているわけではなく、感覚的に使い分けています。こういった感覚は勉強して覚えたわけではなく、経験の中で身につけたものです。たとえば昔話の読み聞かせなどは、こういう感覚を養うのに大きなプラスになっていたはずです。

こういう感覚が十分に育っていないという子供がいます。そういう子供は先ほどのような問題を間違えます。そして「何か気持ち悪くないか?」と問われても「別に気持ち悪くはない」と答えます。

解決する方法はシンプルです。「正しい日本語」をたくさん耳から入れることです。そして正しい日本語を話させることです。音として自然な日本語を身につけるには、この方法しかありません。お子様の「てにをは」の使い方がおかしいときに、お子様の言いたいことを「きっとこういうことが言いたいのだろう」と察してしまい、「はい、わかった」で済ませてしまうことは、使い方の誤りを修正する機会を失ってしまうことになります。ご家庭においてお子様と会話をされるときに、このあたりのことを意識していただくことは、とても意味のあることだと考えます。

日本語学習用の「てにをは」の使い方を勉強するためのドリルなどもありますが、あれは外国語として日本語を学ぶためのものであって、母語の学習に適したものではありません。「てにをは」の学習においては、なによりも耳で聞くこと、そして発音することが大切です。

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