授業前にお子様方の漢字の宿題ノートをすべてチェックさせていただき、文字表記が粗雑なお子様について、その場ですべて宿題をやり直してもらいました。「ていねいに書かなければ再びやり直し」・「やり直しが終わるまで、他のことはやらせない」という条件をつけ、授業開始数分前からやり直しをしてもらいました。
「再びやり直しになるのはイヤだ」・「テストや授業を受けられないと後で困る」と思ったのでしょう。丁寧に書くことをと意識したため、とてもしっかりとした表記になっていました。
文字がとてもよくなったということを伝え、このレベルの表記を自宅で宿題をやる際にも継続するよう指示をしました。これを自宅でも継続的にできるようになれば、単に文字が綺麗になったという以上の、さまざまな効果が生まれます。文字の表記については、はっきりとした改善がみられるまで、しつこくアプローチをしていきます(授業2日後の金曜日、つまり本日その後の宿題の状況をチェックさせていただきましたが、丁寧に書こうという意識が感じられるノートになっていました.これを継続できるかどうかがポイントです)。
過去記事にも書かせていただいた授業内で実施している小テスト(都道府県テスト、授業の復習テスト)ですが、
(1)都道府県テストは、みな少しずつ記録を伸ばしていってくれています。7分間で都道府県名、県庁所在地名をすべて記入することはなかなかに大変ですが、不可能なことではありません。引き続き、頑張ってもらおうと思います。繰り返し行うことで、知識が当たり前のものになるという経験をしてもらうことが目的です。
(2)授業の復習テストは、「工業地帯と工業地域についてまとめた表(過去記事に画像あり)」と「四大公害病の病名、発生場所、原因物質をまとめた表」を完成させるというものでしたが、ほとんどのお子様が完璧に近い形で覚えてきてくれていました。前者は3回目、後者は2回目のテストですが、ほとんどのお子様が前回間違えた箇所などをしっかりと覚えてきてくれました。
「同じテストを繰り返しやるのではなく、毎回違うテストを実施すれば良いのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは「覚える」ための行動がしっかりとできるようになって、一週間で完璧に覚えられるようになった後にすべきことだと考えます。
中途半端にしか覚えていない、あるいは全く覚えて来ていないというお子様に対し、「ちゃんと覚えてきなさい」というだけで、次々と新しい知識を与え、毎回テストをしたところで、同じことの繰り返しになります。「どうすれば覚えられるか」ということがわかっていない、あるいはそもそも覚える気がないという状態を改善することが先です。
改善のためには、「しっかりと覚えられた」という成功体験が必要です。
今回のテストは多くのお子様にとって成功体験になったと思います。今回、覚えるためにとった行動を、毎回再現できるようになることが当面の目標になります。引き続き、テストを使ったアプローチをしていきます。
なお、今回のテストの出来が良くなかったお子様につきましては、冒頭に書いた「文字表記の問題」をクリアすることで、記憶もしっかりとできるようになる可能性が高いです。なぜそうなるかについては、長くなりますので別の機会に書かせていただきますが、まずは表記の改善の方に注力をしていきます。