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今週も授業冒頭に2種のテストを実施いたしました。
都道府県テストについては、少しずつ得点が伸びているお子様がほとんどです。
授業の復習テストについては、お子様方はみなテストに向けて家庭で準備をしてきています。何も準備をしてこないというようなお子様はひとりもいません。
ただ、準備をしてきているのに、得点が思いのほか良くないというお子様も何名かいらっしゃいます。そのお子様達によく見られたのが、以下のような誤りです。
都道府県テストにおいて
・「新潟県」の「潟」とか「栃木県」の「栃」などの馴染みのない漢字を正しく覚えていない。
・「群馬県」の「群」を「郡」と間違える。
・「埼玉」の「埼」と「長崎」・「宮崎」の「崎」を混同している。
授業の復習テストにおいて
・「倉敷」の「敷」が正しく書けない。
・「秩父」の「秩」が正しく書けない。「失」の部分を「父」としてしまうケースが目立つ。
馴染みのない漢字や形が複雑な漢字の記憶の不正確さ、似たような形の漢字の混同などが見られます。こういう間違いが多いお子様には、共通する問題点があります。「表記が雑」ということです。
「ていねいに書くことが面倒」・「早く宿題を終わらせたい」というような思いのお子様は、表記が雑になりがちです。
書いて覚えるのは、時間がかかって面倒ですから、「プリントを眺めて」覚える。結果、答えの読み方は覚えても漢字の形を覚えていない。それではまずいというので、しかたなく書いて覚えるが、早く終わらせようとあわてているのでプリントの文字を見間違え、間違って練習し、間違って覚えてしまう。
こんな状況になっているケースがあります。
表記が雑なお子様は、雑さが表記だけにとどまらず、多くのことが雑になりがちです。そのために能力を十分に生かすことができないということは少なからずあります。
表記の雑さは、単に「字が汚い」という問題ではなく、すべての行動の雑さのわかりやすい形での現れであると考えています。
ということは、表記の雑さを直すことは、単に「字がきれいになった」ということにとどまらず、すべての行動を丁寧に行うことにつながります。「文字をていねいに書くこと」ができるようになったことにより、学習のあらゆることの精度が上がり、点数が急激に延びるということは珍しくありません。
表記の雑さについては、たえずアプローチをしておりますが、改善されない場合はより厳しい形で修正を要求していきます。お子様が精神的に負担に感じることもあるかもしれませんが、ご理解いただければと存じます。