「どうすれば記憶できるか」を体得するということが社会の学習の最大の目標です。
これができれば、社会に限らず、覚えなければならない内容はしっかりと身について行きますし、忘れることを恐れる必要もなくなります。
現6年生については、記憶について早めの時期からアプローチしていたこともあり、記憶のための行動をしっかりとできているお子様が多くいます。
以前の記事(こちら)に書いた102個の知識を覚えきるという課題については、ほとんどのお子様がクリアしました。クリアしたからといって「二度と忘れない」などということはないのですが、一度覚えきるということを経験したあとであれば、忘れたときのリカバリーもしっかりできます。
あと数名、まだ102個を覚えきれていないお子様がいらっしゃいます。覚えきれていないお子様は、覚える際の方法や覚えたかどうかの確認の仕方に甘い部分が残っています。
まだ覚えられていないお子様の一人が授業のない水曜日に教室に来て、他科目の宿題を終えた後に「今から覚えます」と言って、記憶に取り組む姿勢を見せてくれました。その際に覚え方、チェックの仕方について指示をし、短い時間で10個ほどを完璧に覚えてもらうということに取り組んでもらいました。短時間で記憶をすることができ、「こうすれば覚えられそうだ」という感覚が芽生えたのだと思います。木曜日も授業後、宿題の直し等を終わらせた後に、10分ほど「記憶」と「確認」を行っていきました。そして、本日金曜日に102個をコンプリートしました。まだ完全な定着までは至っていないでしょうが、まずは何かをしっかりと覚えきるという経験をすることが非常に重要です。
自分一人ではなかなかうまく記憶ができないというような場合は、教室で記憶をするための時間を取れるのであれば、覚え方やチェックの仕方について、様子を見ながらアドバイスをすることもできます。記憶に苦戦しているお子様には、授業以外に来ていただければ、こういった時間を確保しやすいと思います。