15日(月)は5年生としての2回目の国語の授業でした。
先週課した宿題の実施状況を一週間分チェックしました。宿題の内容については、前回の記事をご参照下さい。
(前回の授業報告はこちら。)
多くのお子様はとてもていねいに宿題を行っています。ただ、問題点が全くないわけではありませんので、気になる点がある場合については指摘をし、修正するようにアドバイスをさせていただきました。
特に、文字の表記に問題のあるお子様には厳しく注意をさせていただきました。
「文字を丁寧に表記すること」は非常に重要です。
とりあえず宿題を形式的に終わらせればいいと考え、できるだけ早く終わらせようと思ったら、文字は雑になります。
表記が雑になるということは、目の前のものを終わらせることが目的となってしまっており、そもそもの目的を忘れてしまっているということになります。目の前のものに集中し、ていねいに一つ一つ進めていくということは、受験勉強においては非常に重要なことです。表記が雑になるお子様は、表記が雑ということにとどまらず、計算も雑、文章の読み取りも雑、記憶も雑……とあらゆるものが雑になってしまいがちです。その状態で学習をしても、芳しい成果は期待できません。
表記を丁寧にするということは、ものごとをいい加減に扱わないようにするための有効なアプローチになります。
文字が上手である必要はありません。丁寧に書くことが大切です。一画一画丁寧に書いたのであれば、けっして上手な字である必要はありません。逆に言うと、どんなに達筆であっても、一画一画丁寧に書かれていない文字を書いてはいけないということです。
左の例の右端の文字は、ていねいに書こうという意思が感じられません。真ん中の例は下手な文字ではないのですが、「覚」の上の「ツ」の部分をつなげて書いている点は問題です。一画一画ていねいに書くことが大切です。
漢字の宿題を見るときには、間違って書いていないかということもチェックすべきポイントですが、現時点においては丁寧な文字が書けているかということの方がより重要です。文字を丁寧に書かないお子様は、文字の間違いも多くなる傾向にあります。このとき文字の間違いを直すことはもちろん必要ですが、文字の雑さを矯正しない限りは同様の間違いを繰り返すことになります。
この時期においては、「内容を入れる」ことよりも「姿勢を作る」ことの方が重要です。
教室では丁寧に書けるが、家庭でやる宿題になると雑になってしまうというお子様もいますが、この部分については繰り返ししつこくアプローチしていきます。お子様が負担に感じる場面もあるかもしれませんが、ご理解いただければと存じます。