今回は5年生の最初の国語の授業となりました。
4年生までとは、大きく変わることがいくつかございます。それについて少しずつ記事にしていきたいと思います。
本日は漢字の学習について書かせていただきます。
ONEでは、小4,5のうちは漢字の書き取りを重視していません。新出漢字を5回も10回も書くという書き取り練習は、あまり大きな意味がないと考えています。
漢字は本来、文章を読んだり書いたりする中で自然と覚えていけることが理想です。とはいえ、受験までのタイムリミットがありますので、すべてを自然に任せているわけにもいきません。
そこで、ONEでは、漢字学習について以下のような方針をとっています。
① 配当学年を無視し、「文章で出会う頻度の高い漢字」や「意味を知っておくことに大きな意味のある漢字」を中心に扱っていきます。したがって、あるときは小学校低学年の配当漢字も扱いますし、小学校では習わない漢字を扱うこともあります。
② 漢字は「読めること」と「意味がわかること」が何より重要です。文章を読む際に、漢字が読めないことで支障を来す状態にならないようにする必要があります。
③ 漢字は例文の中で学習していきます。宿題プリントにおいては、例文をすべてノートに書き写した上で、漢字の読み方や意味を答えてもらいます。短文作成問題も実施します。なお、ノートに文を書くときは、ていねいな文字で書くことが非常に重要です。
④ 書き取り問題は6年生になってから行います。4,5年生でていねいに学習を行っていれば、中学受験で出題される漢字の6,7割程度は書ける状態になっていますので、大きな負担はかかりません。
今回の授業では「省」「費」「覚」の三つの漢字を扱いました。
頻度の高い漢字ばかりです。授業において読み方・意味の説明をし、ノートにまとめてもらいました。宿題として授業で学んだことを定着させるためのプリントを配付しましたので、上記③にしたがって丁寧にやってきてもらえればと思っております。
(2/10授業後 加筆)
本日の授業前に、漢字の宿題ノートをご提出いただき、学習状況をチェックさせていただきました。多くのお子様はとても丁寧に学習してくれていました。一つ二つ、間違いのあるお子様もいらっしゃいましたが、これについてはあまり気にする必要はありません。間違いはその場で修正していただきました。
文字表記が極端に雑なお子様については、これを修正してまいります。状況によりすべてやり直しをしてもらったりすることもあるかもしれませんし、厳しく注意をしなければならない場面もあるかもしれません。
文字の雑さの修正は、単に「答案やノートが読みやすくなる」以上の、様々な効果を生みます。文字の雑さは、学習全般の雑さにつながり、生活面においても大きな問題につながる可能性が大です。修正には時間的負担や精神的負担をおかけすることになる場合もあるかもしれませんが、ご理解いただければと存じます。