緊急事態宣言が発令されておりますが、ONEでは出来る限りの対策を行った上で、対面での授業を行っています。窓を開放しての授業となりますので、寒さを覚えることもあるかもしれません。保温性の高い服装での登塾をお願いいたします。
今回は体験授業のお子様がいらっしゃいました。体験授業は、お子様にONEの授業の雰囲気を実際に味わってもらうことを目的としていますが、もうひとつ大きな目的があります。それは体験授業に参加されているお子様の学力特性・性格などを教師が把握し、それを保護者の方にお伝えして、今後の学習や塾選びの参考にしていただくということです。1回の体験授業で何かが急にできるようになるなどということはないので、短期的な成果を求めるのではなく、今後の学習をどういう形で進めていけばいいのかという指針としていただければと考えております。
本日の授業の前半では、「集中して話を聴けるか?」・「与えれた問題(たとえばパズルなど)に集中して取り組めるか?」・「集中して記憶に取り組むことができるか?」・「接続語の使い方が感覚的に身についているか?」・「語彙が多いか、少ないか?」といったことを知るために、さまざまな問題に取り組んでいただきました。
授業の後半では、漢字と文章読解を行いました。
漢字については、近日中に別記事を書きますので、今回は触れません。
読解に関しては、しばらく前から「論理的な文章」をじっくりとていねいに読む練習をしています。文章を読むために必要な知識をあらかじめ紹介し、「言葉を知らないから読めない」という状況をなくしてから、文章を読んでもらっています。
本日は「生態系と外来種」に関する文章を扱いましたが、一本の文章を全部読むことはできません。「生態系」とは何かということを知らない状態で、文章をすらすら読むことはできません。
生態系というのは非常に微妙なバランスのもとに成り立っている。不用意にここに手を加えると、取り返しがつかないことになる。しかしながら、考えの足りない人間によって外国から生物が持ち込まれ、その外来生物が野生化し、生態系が破壊されるということが繰り返されている。
本日は30分ほどかけて、文章の冒頭の一段落を扱いました。上の文章を理解するために必要な知識(生態系とは何かということに関する知識)を与え、「不用意」のような4年生には少々難しいと思われる言葉についても説明をした上で、読んでもらいました。数行の文章を読むのに時間がかかり過ぎていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「よく意味もわからないのに目を通しただけで文章を読んだ」と思いこんでしまうような状態を作らないためには、必要な練習だと考えています。ご理解いただければ幸いです。