4年生の間にぜひ身につけておきたいことの一つが、文字を丁寧に書く習慣です。
字を上手に書くということではありません。上手であっても雑な字、下手であっても丁寧な字があります。大事なことは、上手であろうが、下手であろうが、丁寧に書くということです。不思議なことに(本当は当たり前のことですが)、丁寧に文字を書き続けていると、いつのまにか文字が徐々に上手くなっていくものです。
文字を丁寧に書くということが最初から当たり前にできるお子様もいますが、めんどうくさがりなお子様、せっかちなお子様はどうしても文字の表記が雑になる傾向があります。これは修正しなければなりません。最初は「丁寧に書きなさい」という指示を与えることから始まりますが、なかなかそれだけでは簡単には直りません。
本日の授業では、雑で判読がしにくい文字や文について「書き直し」をしてもらいました。文字表記が雑で書き直しを求められたお子様が数名いましたが、全員がていねいに書き直しをすることができていました。「書き直しは面倒だから、そうならないように丁寧に書こう」と思い、これから丁寧に書き続けられればよいのですが、これもそう簡単にうまくいくものではありません。「塾の教室では書き直しをさせられるから丁寧に書こう」となっても、学校では丁寧に書くことを厳しく要求されないかもしれず、なかなか当たり前の習慣にならない可能性があるからです。しかし、だからといって改善のためのアプローチをしなければ状況は変わりません。
難しい課題に取り組んでいるときには、文字の表記にまで気を回すゆとりがありませんので、ある程度は表記が雑になってしまうこともあるかもしれませんが、そうでないときには雑な表記は指摘して書き直してもらうという形をとっていきます。しばらくはこの形で指導をしていきますので、お子様が精神的に負担を感じることもあるかもしれませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
文字を丁寧に書くことには様々な効用がありますが、それについてはあらためて記事にさせていただきます。