4年生に関しましては、講習時のみ理科の授業があります。
4年生の間は継続的に授業を行っていくわけではございませんので、知識の定着は目的としていません。
以下に各授業の目的に関して書かせていただきます。
【1回目の授業内容に関して 「葉脈標本」】
1回目の理科の授業では、「葉脈標本」の実験を行いました。
この実験は、薬品を用いて煮た葉っぱを歯ブラシでたたくことで葉肉を落とし、葉っぱを葉脈のみの状態にする実験です。
前述したように、4年生の理科において知識の定着は目的としていません。したがって、葉っぱを煮た際に用いた薬品等の細かな説明は行っていません。
今回の実験における目的は、「加減」を学んでもらうことにあります。力任せに叩いてしまうと、葉肉だけでなく、葉脈までもがはがれてしまう。かといって、力を入れないといつまでたっても終わりません。
「加減」はもちろんのこと、「集中力」も必要とする根気のいる実験でしたが、生徒たちは最後まで根気強く取り組んでくれました。
〇2回目の授業に関して 「物の状態変化」
2回目の授業では、「物の状態変化」を取り扱いました。
目に見えている固体や液体は認識できても、目に見えない気体を認識するのは難しいです。
「物質の状態として気体という状態があり、目に見えないけれども確かにそこに存在する。」
これを認識してもらうために、以下の実験を行いました。
・エタノールの状態変化の実験
ビニール袋にエタノールを入れます。
そのビニール袋を熱湯の中に入れることで、温められ、液体であったエタノールが気体へと変化します。するとエタノールの体積が増加するため、ビニール袋が大きく膨れ上がります。
目に見えないものの認識は実感が持ちづらく、難しいです。しかし、生徒たちは積極的に実験について考察してくれました。
今後とも、この認識が持てるよう、アプローチしていきます。