ONEにおいては、6年生が受験生として取るべき行動がとれていない場合、段階を踏みながら要求をしています。
お子様が受験生として身につけなければいけない行動原理をなかなか身につけられないこと、行動の改善が見られないことが生じることは少なからずあります。
たとえばお子様が下記のような行動を繰り返し行ってしまうということがあります。
① 「やらなければならないこと」があるにもかかわらず、やりたいことを優先してしまう。
② タイムリミットを守れない。
③ できないこと・わからないことを隠したり、ごまかしたりして、根本的な解決ができない。
お子様が上記のような問題を抱えている場合、お子様自身が問題点に気づき改善するのを待つのが基本です。しかし、受験までの残り時間との関係上、間に合わなくなる可能性があります。受験に失敗し、「こうしておけばよかった」と気づいたのでは遅すぎます。
そこで、お子様に注意を促すことを段階的にさせて頂いております。注意を促され改善されれば終了です。しかし、上記のような行動は簡単には改善できないことが多いです。なぜなら、お子様は意識的(わざと)に上記のような行動をとっているわけではないことが多いからです。無意識に「やってしまっている」ことが多いからです。このような状況を改善するためには、多くの労力が必要になります。まず、「これはまずい」ということを意識にのぼるらせるようにすることが必要になります。数回にわたって同じ状況になったとき声をかけます。この時、じつは本人たちも「何とかしなくては」と意識し行動しようと頑張ってくれます。しかし、無意識の行動は簡単に自分では改善できないことが多いのです。
そのような状況になった場合、ときにはお子様の無意識に働きかけるようなアプローチをします。このアプローチでは、感情を揺さぶる行為をすることが一番多いです。「感動する」「喜ぶ」「笑う」「悲しむ」「傷つく」「気になる」様々な感情を状況によって使い分けます。このとき、最終手段としてコンプレックスの部分を揺さぶるという荒療治を行うことがあります。この手段は基本的には「反則技」だと考えています。ここまで書いてきたように、必ず段階を経て、時間をかけたあとに最終手段として使わせてもらっています。この結果として、つらい思いをさせてしまうこともあるので申し訳なく思っております。もし、お子様の様子をごらんになっていて、気になることがございましたら、いつでもご連絡いただければと存じますので、よろしくお願いいたします。