ここしばらく、ブログが新型コロナ感染症関連の連絡事項が中心となり、春期講習中の記事がアップできていませんでした。ここから少しずつ授業のブログをアップしていきます。
まずは小4の春期講習、「国語」と「社会」について書かせていただきます。
春期講習では4回の授業で一本の物語文を読んでもらいました。
毎回、文章を通読し、内容を確認した後で次の展開を予測するということをしてもらいました。最初のうちはこの後の展開について「こうかな」「ああかな」といった具合にさまざまに予想が広がっていきましたが、読み進めるにしたがって、「そこまでの内容から考えるとおそらくこういう展開になるはずだ」といった形でかなり的確に先の内容を推測できるようになってきました。
講習会では短い期間に授業が続けてありますので、こういう形で一本の物語を複数回に分けて読み進め、じっくりと味わうという経験をしてもらうことができます。この時期には読解問題を解くことなどよりも、楽しみながら文章を読み、あれこれと想像し、その想像が当たったり、また裏切られたりということを通じて、文章を読むことに対する前向きな気持ちを持ってもらうことが大切です。
今後も授業を通じて、頭と心を動かして文章を楽しく読むという姿勢を作って行きたいと考えております。
小4では講習時のみ社会の授業を行っています。
受験における社会という科目に必要な知識は膨大な量だと思われるかもしれませんが、「どうすれば自分が覚えられるかを知っている」・「自分が覚えたかどうかを的確に判断できる」生徒であれば、知識自体の習得にかかる時間はさほど多くはありません。1年あれば受験に必要な一定レベルの知識を入れることは可能です。しかしながら、覚えることに対してネガティブな思いを持ってしまい、覚えるための努力を前向きにできない、覚えたかどうかのチェックなどしない……というような姿勢が固定してしまうと、時間をいくらかけても知識が定着しないという状況になります。
小4の社会では受験に必要な内容などにとらわれず、純粋に集中して覚えるという練習をします。授業内で覚えるべきことを提示し、数分間かけて一生懸命に覚える。そして「覚えた」という申告があった段階でテスト。しかし、簡単には完璧に覚えらず、悔しい思いをする。そこで再度覚える。今度は先ほどのようにすぐに「覚えた」とは申告せず、覚えたかどうかを自分で口頭で難度も繰り返したりする……こういった練習をしてもらいました。
現時点では覚えたことは授業が終わったら忘れてしまっても構いません。覚えることに集中して取り組み、覚えたかどうかを自分でチェックするという行動をし、最後に覚えたという達成感を持ってくれれば現時点では十分です。
覚えることが覚束ない段階で、大量の知識を入れようとし、なかなか覚えられず、せっかく覚えたと思ったのに少し時間が経つと忘れてしまう……などという経験を繰り返し、覚えることに対してネガティブな思いを持ってしまうということは避けなければいけないと思っています。