毎回授業の冒頭に「都道府県テスト」を実施しています。白地図を見て、47の都道府県の名前をすべて漢字で答えるというテストです。今回はタイムリミットを設け、制限時間内にすべて書き終えることを目標に取り組んでもらいました。都道府県については、都道府県の名前を言われたときに瞬間的に場所がイメージできるようになっておくこと、いわば九九のように当たり前のこととして扱える状態にしておくことが重要です。解答した箇所についてすべて正解しているものの、制限時間内に終えられなかったという人は、まだ知識が「九九」のレベルになっていないということです。当たり前に時間内に終えられるようになるよう、この練習はしばらく繰り返していきます。
本日の授業で扱った単元は「日本の漁業」。「魚が獲れる場所」・「漁業の種類」について学習しました。
理解しておくべき内容、覚えるべき内容について説明をし、ノートにまとめてもらいました。
大陸棚、海流、暖流と寒流、太平洋と日本海、日本海流(黒潮)、千島海流(親潮)、対馬海流、リマン海流……。
沿岸漁業、沖合漁業、遠洋漁業、養殖漁業、栽培漁業……。
説明を聞き、ノートにまとめた段階で、覚えているかどうかを確認した折には、ほとんどのお子様が正しく答えられていました。しかし、新しく学んだワードの数が多いので、一回で覚えきることは相当に難しいでしょう。お子様達には、次回の授業時にテストを行う旨をお伝えしました。何度か復習をし、しっかり覚えてくるお子様が多いと思いますが、「今日覚えたから大丈夫」と油断しているお子様もいると思います。
前記事でも書きましたが、現時点で最も重要なことは扱っている知識を覚えることではありません。どうやったら覚えられるかということを知ることです。その過程において「覚えたと思ったのに忘れてしまった」という経験をすることには、大きな意味があります。したがって、お子様が「今日覚えたから大丈夫」と思っていて、特に準備をしないとしても、特に声掛けなどは必要はありません。テストの結果を見て、繰り返しの必要性を感じてくれたらそれが勉強になりますし、もしかしたら一回で完全に覚えている可能性もあります。テストを通じて、覚えるための行動にアプローチをしていきます。
。