授業において、ある生徒が教師から厳しく注意を受けているときに、他の生徒がそれを自分への叱責のように感じ、心理的にきつい思いをするということがあります。皆がそういう思いをするわけではありませんが、繊細な感覚を持った生徒、他者への共感力の高い生徒には起こることがあります。
本日、小学5年生の算数の時間に、教室の外で教師が大学受験生に対して注意している声が、5年生の教室内に聞こえてしまっている時間帯がございました。
注意を受けた相手の心に届くよう、重々しく、しかもクリアな声による注意であったこともあり、小5生のお子様の中には自分自身が注意されているように感じ、萎縮してしまった方もいらっしゃるかもしれません。もし何か気になることがございましたら、ご連絡いただければと存じますので、よろしくお願いいたします。
担当教師の方で「だれがなぜ注意を受けているのか」といったことについてお子様に時間をかけて納得できるよう説明を差し上げればよかったのですが、その時間を取っておりませんでした。事後の対応に配慮が行き届かなかったことにつき、お詫び申し上げます。
ONEでは、ストイックに行動しなければならない受験生の行動が再三の注意にも関わらず甘くなってしまっているというような状況においては、かなり厳しく注意をすることもあります。厳しく指導するのはそうすることが行動の改善に有効である場合においてです。
5年生のお子様も来年、受験生になります。中学受験生も高校受験生も大学受験生も受験生であることには変わりがなく、6年生になるとやはり受験生としての行動を求められます。その時期には、受験生として行動が甘くなったり緩くなったりしている場合には、ときに厳しく注意をすることもあるかと思いますが、その旨、ご理解いただければと存じます。