2024年10月8日
5年生になってはじめて扱う単元は「割合」です。毎年この時期から扱う単元で、ONEでは受験において基盤となる重要な考え方のひとつだと考えています。
今週は「分数」という記号を「日本語の文章」で認識してもらい、「日本語の文章」と「分数」との行き来をする練習をしました。この単元において、問題文にある数字だけを見て計算をするような小手先の行動をとっていると、初歩の問題は表面的に解けるようになっても、後々の問題には手も出せないという状態に陥りがちです。そのような事態を避けるために、日本語での理解を徹底すべく、毎年この単元には時間をかけております。
「割合」について最終的には感覚的に扱えるようになってもらうために、演習にもかなりの時間を割いています。授業で説明した基本概念がわかっているかどうか、実際にスムーズに行動できるかどうかを確認する必要があるからです。このような演習の趣旨に鑑みれば、答えに丸がついてもそれだけでは意味はありません。正しく行動ができてはじめて意味があります。演習の段階では、わからないことやできないことがあってもそれは構いません。大切なのはわからないことをごまかさずに修正していくことです。そのためには、まわりの大人が丸がつくことにこだわらないことが必要です。また、お子さんによって進み具合も違います。これまでにやってきたことや理解にかかる時間に差がある以上、全員が同じことをやればいいわけではありません。各人にとって現段階で何をすることが良いのか、それを考えて演習をしてもらっています。
(榎本)