小5の社会の授業がスタートしました。
5年生の社会の最大のテーマは「覚えることを覚える」ということです。もう少し詳しく言えば「どうやったら覚えられるかと知ること」、さらに「自分が覚えたかどうかの判断を的確にできるようにすること」です。
こういったことを身につける段階では、「覚えたと思ったのに覚えていない」ことを痛感したり、「一度覚えたのに忘れてしまった」ということを経験したりすることも必要です。
本日は授業の冒頭で、都道府県のテストを実施しました。忘れてしまった部分がある人もいましたが、「忘れてしまった」こと自体は悪いことではありません。これから繰り返し練習し、完璧に覚えるということに取り組んでもらいます。しばらくの間、毎回の授業の冒頭にテストを実施していきます。
授業では、「米作り」について学習しました。
食糧管理制度、食の洋風化、減反政策(転作・休耕)……といったことについて説明し、説明された内容を思い出しながらノートにまとめてもらいました。
ホワイトボードには、キーワードが書かれているのみで、一切の説明は書かれていない状態です。
生徒たちは説明を思い出しながら、真剣にまとめる作業に取り組んでくれていました。
しかしながら、最初から的確にまとめられるわけではありません。説明を聞いて「なるほど」と思ったからといって、自分でそれを紙面に再現するためには、「どんなことばを選ぶか」・「どんな順番に書けばいいか」と考えなければならないことが多々あります。黒板に書かれた内容をノートに書き写すだけであれば何も考えていなくてもできますが、それとは大きく異なります。
説明をしっかりと聴くこと、説明の内容を自分で反芻しながら再構成することが求められます。授業で説明された内容をノートにまとめるということを通じて、しっかりと話を聴く姿勢、理解した内容を目に見える形で表現し理解を確かなものにするという感覚を身につけてもらうことを意図しています。
ときにお子様のノートに誤りが含まれていることがあり、「これで学習したら間違って覚えてしまう」と思われることがあるかもしれませんが、覚えるべき内容については別にプリントをお渡ししていますので、そちらを覚えてもらいます。ノートは復習に用いるのではなく、授業において自分の頭を整理するための場として利用していきます。