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小4算数 授業報告 12月14日

小4算数 授業報告 12月14日

今週は、繰り返しのある規則性について考えてもらいました。

先週まで扱ってきた、「ものの個数」の授業(記事はこちら)や「植木算」(記事はこちら)の授業では、「図を書いて問題文の情報を確認すること」・「自分が扱っている数が何を表しているのかを意識すること」がテーマでした。扱う題材は違いますが、今回もテーマは同じです。

得られた情報を整理した上で、自分が何を扱っているのかを一つ一つ確認をし、論理を追いながら自分の考えを進めていくという姿勢を身に着けてもらいます。

(例題)
〇△☓〇△☓〇△☓…
ある規則に従って、記号を全部で12個並べました。最後の記号は何ですか。また、〇は何個ありますか。

これは9月にも扱った問題です(記事はこちら)が、今回もここから話をはじめました。この問題については

〇△☓〇△☓〇△☓〇△☓

と書き出してしまえば、数えることで問題の答えは容易に求めることができます。

しかし、このように横一列に書き出してしまうと、個数が増えた場合には、見通しが悪くなってしまいます。そこで、書き出し方の工夫として、3個ずつの繰り返しが見やすくなるように、3個ずつに区切って縦に並べて書くことを教えました。

記号12個をすべて横一列に並べて書いたものと比べて、全体の個数が12個であることが3個×4組の形で見やすくなっているのがわかると思います。

次に、同じように記号を並べていって、全部で50個並べた場合について、考えてもらいました。

形式的に式に数を当てはめて計算しているだけだと

50÷3=16余り2

で、○の数を16個としてしまったり、余りの2をなんとなく足して○の数を16+2=18個としてしまったりする生徒もいます。こういうときに、こちらが言ってはいけないのは「考えなさい」です。考えているから割り算をしているわけですし、考えているから余りをなんとかしようとしているわけです。考える方向は正しいけれど、正解までに至っていない状況なのです。このようなときに、自分がやっていることを頭ごなしに否定されてしまうと、次から何をやってよいのかわからなくなってしまいます。

今回は、図を書くように指示をした上で、「図は書くのが目的ではなく、それを見て考えるためのもの」なのだから、50÷3=16余り2の「商の16」と「余りの2」を図に書き入れることができないかを考えてもらいました。

すぐにはピンとこない様子の生徒もいましたが、時間を掛けて割り算の意味から考えてもらうことで、全員が納得できたようでした。

ここまでの内容について、すぐにピンとこなかった生徒には、類題演習を行い、図を書いてその図を観察して考えるという練習を続けました。

ここまでがスムーズにできるようになった段階で、次の課題に取り組んでもらいました。

1,2,3,1,2,3,1,2,3,…
ある規則に従って1・2・3の数字を全部で50個並べました。最後の数字は何ですか。また、1は何個ありますか。

記号が数字に変わっただけですが、これが混乱の原因になることもあります。今回の授業においては、ここまで何度も図を書いて考えてきたためか、数字に変わっただけで混乱した生徒はいませんでした。「図を書いて問題文の情報を確認すること」・「自分が扱っている数が何を表しているのかを意識すること」の大切さを実感できたのではないかと思います。

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