授業の前半の時間には、引き続き小数の足し算と掛け算の両方の演習をやってもらっています。スムーズにできるようになっているお子様もいらっしゃいますが、まだ足し算と掛け算の間で混乱が見られるお子様もいらっしゃいます。計算は繰り返し練習を行なえば確実にできるようになります。全員がスムーズにできるようになるまで時間をかけて繰り返し練習を行ってまいります。
授業の後半では、今週も角度の授業を行いました。
まず前週・前々週に学習した「対頂角」・「同位角」の概念が記憶に残っているかどうかを、問題を使って確認しました。全員が図形の中から「対頂角」や「同位角」の関係にある角を見つけることができていました。また、それらが等しい大きさの角度であることもしっかりと覚えていました。
そこで今回の授業では、新たに、角度が等しい大きさになる関係である「錯角」の関係について説明をしました。説明の後に、「錯角」の関係を見つけられるかどうか、プリントを使って確認しました。「錯角」の関係にある2つの角の大きさが等しいことについては、みな問題なく理解できていました。
残った時間は、「対頂角」・「同位角」・「錯角」の内容を含んだ、少し複雑な問題を演習として解いてもらいました。
演習問題を考える際に、先に進めず困ってしまったという場合には、考える対象になっている図形の中から「対頂角」・「同位角」・「錯角」のいずれかの関係にある角度を見つけることができないか、観察・確認するようアドバイスをしました。困ったら基本事項に戻って考える習慣を身につけてもらいたいからです。
演習問題をやってもらう目的は、前提となる基本事項、今回で言えば「対頂角」・「同位角」・「錯角」のそれぞれの理解ができているかどうかを確認してもらうことにあります。
問題の中に含まれている基本事項を見つけ出して、その基本事項に対して取るべき行動を取ることができれば、初めて見る問題でも解答に到達できます。もちろん基本事項を見つけ出すことは容易ではありませんので、繰り返し練習する必要があります。
演習問題に取り組んでもらう際には、〇がつくことが目的ではなく、取るべき行動を取れるようになることが目的であることを意識させていきます。