小4の授業においては、毎回「国語エクササイズ」というプリントをやってもらっています。
過去にも何度か記事にしているのですが、あらためてこのプリントについて説明させていただきます。
「国語エクササイズ」の目的は主に以下の二つです。
(1)「てにをは」の使い分け、接続語、指示語、主語と述語の対応……といった日本語の土台になることについての感覚を身につけてもらうこと。
(2)小学生のうちに身につけておいてもらいたい常識的な知識などを覚えること。
今回は(1)について。
「接続語」を例にして、説明させていただきます。
「接続語」について学習するという場合、一般的には「順接」・「逆接」・「並列・添加」……などといった具合に分類を学び、空欄を埋める練習問題を行うということが多いようです。しかし、実際に我々が接続語を用いる際に、「原因を述べた後に結果を述べるから、ここは順接の接続詞を使おう」などと思考することはありません。したがって、順接・逆接……といった分類を覚えても、それはほとんど役に立ちません。
大人が実際に会話や文章の中で接続詞を用いる場合には、理屈など考えず、感覚的に使用しています。この感覚をつけるためには、正しく使用されている用例に数多く触れること、そして実際に何度も正しく使用してみることが必要です。ある回のプリントの一部を引用します。
空らんにあてはまる文を自由に考えて書きなさい。
(1) その店のカレーライスはとてもおいしかった。
だから
( )
(2) 三日前から降り続いた雪がもう八十センチも積もっている。
そのため
( )
(3) ぼくは誕生日に祖父からかっこいい自転車をプレゼントしてもらった。
そこで
( )
間違えたときには修正し、出来上がった正しい文を声に出して読み、音を耳から入れることが重要です。
国語エクササイズでは、こういった練習を何度も繰り返し行い、接続語を感覚的に使用できるようにすることを目指しています。最初はうまくできない生徒もいるのですが、慣れてくれば当たり前のように接続語を使った文を書けるようになっていきます。
「てにをは」の使い分け、指示語、主語と述語の対応、修飾と被修飾……など、日本語の基本となるようなことについては、理屈を学ぶのではなく、感覚を身につけることが重要です。国語エクササイズでは、そういった感覚を身につけるための練習を行っています。
※ 「てにをは」の使い分けについて、過去に記事を書いておりますので、ご興味がございましたら以下をご参照下さい。
→ 「てにをは」の正しい使い方
(2)については、あらためて記事にさせていただきます。