2024年12月9日
小5算数 1月の授業報告
冬期講習から速さについて、次のような問題を扱っています。
この問題は中学受験において、必ずマスターしておかなければいけない基本問題の一つです。基本と言っても簡単なわけではなく、今までに学習してきた事項が複数組み合わされているため、小学生が理解するのは容易ではなく、どうしても習ったことを機械的にまねるだけになってしまいがちです。
時間がたったあとに同じ問題を改めて解いてみると、「前はできたはずなのに」という経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。基本となる概念をしっかりと理解せず、機械的に解き方を真似するだけだったために、時間が経過した後に「解き方を忘れてしまった」という状態に陥ったと考えられます。この「機械的に真似する」だけという状態を作らないことが肝要だと考えます。
この状況に陥ることをさけるために、概念の理解に時間をかけ、意味ある経験の繰り返しによって感覚を養ってもらおうと考えています。保護者の方におかれましては、進度が遅いことに不安に感じられることもあるかもしれませんが、理解をせず、ただ問題が解けたということで先に進んでしまうと、後になってつまずくことになります。ここで時間を使うことには大きな意味がありますのでご理解いただければと存じます。
(榎本)