2024年12月9日
小5算数では6月には「損益売買」の単元を扱いました。
損益売買の単元で大変なのは「原価・定価・売価・利益・損益」という言葉の意味を知ることです。これらの言葉は大人にとっては当たり前の言葉であり、意味について考えることはないかと思います。しかし、こういった言葉を日常生活の中で使うことはそうそうなく、生徒たちからすれば初めて見る未知の単語と感じる人がほとんどでしょう。例年、この言葉の意味を理解し、九九のように使いこなせるようになるには時間がかかり、意味の確認を繰り返して定着させる必要があります。今後も計トレなどを使って繰り返し練習してもらう予定です。
今週の授業からは「食塩水」の単元を扱っています。
食塩水は損益売買などと並び、割合を具体的に煮つめていく単元です。
「分数」や「%」は日本語の文章を数学で約束された記号を使い、短く表現しなおしたものです。生徒にはその意味を「九九」のように瞬時に扱えるようになってもらっています。これらを使い、食塩水の濃度(%)の意味を理解してもらうのがこの単元での目標です。具体的には食塩水の単元で取り扱う、「食塩水の重さ」「食塩の重さ」「水の重さ」の、これら3つの関係性を表現する割合が濃度(%)です。まずこの関係性を自分が理解できる日本語の文章の形で認識してもらうのが今回の授業の目的でした。
このような指導には時間がかかります。しかしながら、短時間で答えが出せるようにするために、%を小数に直して形式的に計算させるような指導を行ったのでは、自分で考えることができなくなり、解き方を教わったことがある問題しか解けなくなってしまいます。こういったことにならないよう、時間をかけて指導していきたいと考えています。