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小5社会 「どこまで覚えるか」ということ

前記事で報告した授業時から、4つの工業地帯と4つの工業地域の名前・場所、それぞれの地帯・地域を代表する工業都市、工業地帯ごとの工業別生産割合を示すグラフの読み取り……などについて学習を進めてきました。

毎回の授業において小テストを実施し、覚えたかどうかの確認をしていますが、テストの出来についてはほぼ問題はありません。今回も授業の冒頭にこれまで工業について学習した内容のテストを行いましたが、ほとんどの生徒が完璧に近い出来になっていました。

そこで今回は、記憶の精度・レベルを一段階上げてもらうために以下のようなことをしました。

テスト終了後、ここまでのまとめとして、何も見ずにノートに以下のような作業をしてもらいました。

(1) 4つの工業地帯、工業地域の名前をすべて書く。
(2) それぞれの工業地帯・地域の場所を都道府県で書く(複数の都道府県にまたがるものはすべて書く)。
(3) それぞれの工業地帯・地域を代表する工業都市を2つずつ挙げ、この都市でさかんに生産されているものを書く。

ここで必要な知識はテストで問われている内容が多く、(1)・(2)については完璧にできるはずだと思いがちなのですが、実は(2)については苦戦する生徒もいるだろうと想定していました。

覚える際には、工業地帯・地域の部分に色が塗られた地図の印刷されたプリントを使用しました。

プリントの地図を使って「ここの工業地帯の名前は?」とか「京葉工業地域はどこ?」などと問われるのであれば、全員が完璧に正解できます(テストで確認済)。しかし、あらためて工業地帯・工業地域の場所を都道府県で問われるとわからなくなってしまう生徒がいます。

この場合、二つの可能性があります。一つは都道府県の名前と場所を忘れてしまっているというケースです。工業地帯・地域の場所を白地図に記入することはできるが、その場所の都道府県名が答えられないのです。もう一つは工業地帯・工業地域の場所を他の地帯・地域との相対的な関係で何となく覚えているだけて、正確な場所を覚えていなかったというケースです。たとえば、工業地帯について「西から順に北九州・阪神・中京・京浜」というような形で覚えていて、それぞれの位置についてはおぼろげな記憶しかないというような状態です。

どちらに該当するかは、覚える際に使用したプリントを見せながら、「〇〇工業地域は何県?」と質問し、答えられなければ前者、答えられるのであれば後者となります。

前者については単純に知識が抜けてしまったということであり、気にする必要はありません。覚え直せばいいということになります。

後者のようなことは、テキストやプリントを使用して知識を入れていく際には、よく起こることです。「何を覚えればいいのか、どこまで覚えればいいのか」ということを的確に判断することは簡単ではありません。たとえば国語において「毎週の漢字テストはできるけれど、実力テストの漢字は全くできない」などというのは、毎週の学習において「何を覚えればいいのか、どこまで覚えればいいのか」という把握がしっかりとできていないことに問題があるケースがほとんどでしょう。

「何を覚えればいいのか、どこまで覚えればいいのか」ということについては、お子様が的確に判断することは簡単ではありません。要求を出す教師側が、指示をできるだけ具体的に出すこと、そして覚えるべき内容について意味ある形で覚えられているかを定期的にチェックし、問題点があるときは指摘して修正をさせることが必要です。

今回は覚える段階で「ここまで……」の指示をあえて具体的には出していなかったので、都道府県名を答えられなかった生徒は複数いました。答えられなかった生徒の多くは、地図を見て相対的な位置関係で名前を覚えるに止まり、正確な場所まで覚えてはいませんでした。「ここまで覚えなければいけない」という目安を示し、次週までにもう一度覚えてくるように指示をしました。今回の授業で確認した内容については、次週のテストで確認します。

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