2024年10月7日
現在、5,6年生の国語の授業において、生徒に課されている宿題は以下の二つです。
(1) 漢字の学習
(2) 文章を繰り返し読んでくること
今回は(2)の宿題について、述べさせていただきます。
授業において新しい文章を扱う際は、まずその文章を理解するために必要な前提知識を与えます。そして、文中に出てくる重要な語(頻度が高く、しかし小学生には理解が難しいと思われる語句)などについても説明します。要するに文章を読む前提として必要な知識を読む前に与えてから文章を読んでもらっています。
ここで説明された内容については知識として身につけていかなければいけません。また、文章に書かれた内容自体も別の文章を読む際の土台となる教養として身につけておく必要があります。そのためにもっとも効果的なのが文章を繰り返し読むということです。
文章を一読したからといって、その文章に書かれたものの見方や語句の知識が定着することはありません。文章の栄養を十分に吸収するには、繰り返し読む必要があります。繰り返し読んでいく際に、授業で学習した語句の意味などを忘れてしまっているかもしれません。その際はノートを見てもかまいませんし、質問に来てもかまいません。とにかく文章を理解できる状態で繰り返し通読するのです。
翌週の授業で語句の知識を含めたテストを行い、文章を繰り返し読んできたかどうか、文章の栄養を十分に吸収しているかを確認します。テストにおいては「読めたと思っていたのに気づかなかった」と感じることもあるかもしれません。だからこそ、繰り返し読んでもらっています。
こうやって一つの文章を繰り返し読んだことで得られた知識や姿勢が、次の文章を読むときのベースとなることを意図しています。