ONEでは、4年生の時期においては講習時のみ理科・社会の授業を行っています。
理科に関しては、季節講習時に理科の実験を行っていきます。
初回である今回は「空き缶つぶし実験」を行いました(詳しい実験内容については、この記事の最後に書かせていただきます)。
「空き缶つぶし実験」において重要なのは、「気体」についてです。「気体」とは物質の状態を指す言葉ではありますが、それに対する理解度は他の物質の状態である「固体」「液体」に比べて低いです。それは「気体」の目に見えないという性質が原因になっています。大人でも「気体は目に見えないけど確かに存在する。」ということは知っていても、それは長年の教育と経験により教え込まれたものであり、「気体というのはそういうものだ」という認識の下、納得し「気体」という言葉を扱っている方が多いので、経験の少ない子供に「気体」を説明しようとすると大変です。そのため、「気体」が確かに存在するものだという事実を実感してもらうために「空き缶つぶし実験」を毎年、最初の実験として行っております。
「物の三態」は化学のみならず、生物や物理の単元の基礎となる内容です。この内容への深い理解が5年生時の理科の学習において大きな助けになるため、今回の実験を通じて「気体」が存在することを実感していただけると幸いです。
【実験の内容等について】
水の状態変化によって真空状態を作り「あるもの(気体)」と「ないもの(真空)」を区別する実験
空きカンの中に少量の水を入れ、フタをしない状態で熱します。しばらくすると水が蒸発し体積が大きくなって、入りきらない水蒸気がカンの外に出ていきます。水が蒸発しきった段階でフタをしめ、冷やします。それにより、カンの中の水蒸気が水に戻り、大きくなった体積が小さくなります。また、体積が小さくなることで、カンの中の水蒸気の部分が真空状態になり、その結果カンが潰れます。