春期講習では「生態系」をテーマとした文章を扱いました。
(1) 生態系とはどういうものかということについて説明。
(2) 上記の説明の内容をまとめてある文章を繰り返し読み、テーマについての理解を深める。
(3) (1)・(2)を踏まえて、生態系に関わる問題について書かれた文章を繰り返し読む。
今回行ったことは上記の(1)~(3)です。
文章を繰り返し読むということが最も重要です。覚えようとしているわけではないのに、そこに書かれた内容や使われている語句などが文章を繰り返し読むことによって自然と頭に入っていくということを意図しています。
授業中に繰り返し読んでもらうだけではありません。「次回までに家でも数回読んでくるように」という指示を出しています。
次の授業で二種類の小テストを行うのですが、そのうち一種類は文章を載せずに、繰り返し読んできているかどうかを試す内容、もう一種類は再度文章を読んでもらった上で内容について問う内容になっています。
春期講習においては、授業と授業の間隔が短いので、家で再読していなくても、授業中に再読した際の記憶でテストに対応できてしまうということがあったかもしれません。4月からの平常授業においては、授業と授業の間が一週間空きますので、その間に2~3回は文章を再読するようにしないと、知識・知見が定着せず、テストはできないということになります。
講習の最後の国語の授業から5日後の4月8日の平常授業では、小テストの出来が講習時より悪くなった生徒が2名ほどいました。家庭で繰り返し読むことをしなかったために定着させなければいけない内容が抜けてしまっていることについて注意を与えました。しばらくの間、家庭学習において授業で扱った文章を繰り返し読むということに取り組めるように、アプローチしていきます。
文章を繰り返し読むことには、そこに書かれた知識・知見を自分のものにするという以外にも、大きな効果があります。これについては、また別の機会に述べさせていただきます。