高校受験コース開講について(4)　中３から受験勉強をスタートする場合について

前記事でONEの中学部の合格実績を紹介しました。

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ONEでは、都立の合格者よりも私立の合格者の方が多くなっています。前記事の最後にその理由として、以下のようなことを書きました。
(1)　これまでONEの卒業生は、私立第一志望の生徒が中心だった。
(2)　都立を希望していても、より難度の高い私立に合格したために、都立は受験しなかった

今回はもう少し詳しく、こうなる理由をご説明いたします。

数年前まで高校受験クラスを設置していた際、ONEの中学部には、中２の後半～中３にかけて入塾される方が多く、中でも内申があまりとれないという状態で困ってONEの門戸を叩いた生徒が少なくありませんでした。

中2の後半や中3になってから内申を上げるというのは至難の業です。定期テストで得点を伸ばすことはもちろん必要ですが、点数が上がったところで内申が上がるとは限りません。ある科目の点数が大きく伸びたのに5段階の評定は全く変わらないなどということは珍しくありません。内申は、生徒の学習に対する先生の主観的な評価ですから、それを左右する要因は、定期テストの得点だけではなく、授業態度や提出物の状況、先生との関係の良し悪しなどさまざまです。したがって内申点を上げるためには、内申点に影響を与える要因を全面的に改善していかねばなりません。しかし、先生に与えている印象を変えるなどというのは時間もかかります。中2の後半～中3という時期であれば、残り期間が短いので、内申点を上げようと努力しても成果を上げるのはなかなかに難しいでしょう。このぐらいの時期であれば英数国の三科目の学力を上げ、入試における得点の向上を目指す方が効率的だと考えます。

中3の夏休みを過ぎてから内申を上げることが可能かと言えば、テストの点が上がれば「運がよければ少しは上がるかもしれない」といったところでしょう。もしかすると「点数は上がったのに、内申は全く変わらない」というような状況になる可能性も少なからずあります。しかしながら、高校入試に向けて、3科目の得点力をアップさせることは十分に可能です。

こういった理由で、ONEの中学部では、私立進学者が多いのです。オール3ぐらいの内申であっても、相当に上位の私立難関校に合格しているケースもあります。

内申は取れるにこしたことはありませんが、ある時期になっても内申が思うように取れていないという場合は、内申を取るための努力よりも、学力を伸ばしていく学習にシフトしていくことをお勧めしたいと思います。「内申には目をつぶって学力向上に専念する」という覚悟があるのであれば、中３のこの時期からでもレベルアップは可能です。

もちろん中1や中2の早い時期であれば、内申を無視することは得策ではありません。これについても、別記事で書いておりますので、ご興味がある方はご参照下さい。

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