2024年12月20日
今週は植木算をあつかいました。
例題:「5本の木を、2mの間かくで、一直線に植えました。端から端まで何mですか。」
この問題については2×5=10mという誤答を見かけます。
これは一見すると問題文にある2つの数字を掛けただけで何も考えてないようにも思えます。しかし、本当に何も考えていないと決めつけてよいのでしょうか。教える側としてはこのような誤答が生まれた原因を探る必要があります。
誤答からは、全体の長さを求めるために、2mの間かくの個数がいくつあるかを考えようとしていることを読み取ることができます。これは合理的な発想といえましょう。ただ、誤答では、5本という木の本数を間かくの個数としてあつかってしまっており、問題文にある5という数についての読み取りが不十分であることがわかります。上記の誤答をした生徒に対しては、木の本数と間の個数が異なることを明示して、必要な情報を問題文から読み取れていないことに気がついてもらう必要があります。
自分にとって必要な情報を問題文から的確に読み取ることは、簡単にできるようになることではありません。時間をかけて徹底してやる必要があります。小学4年生の段階で、まず問題文を読むことも算数の勉強だと感じてもらいたいと思い、そのための一つの題材として植木算を利用しました。