2024年12月20日
現在、4,5年生の個人面談を実施しています。
面談の中で「読書」のことが話題に上がることがあります。お子様の家庭での様子について、「読書が好きで暇さえあれば本を読んでいる」というお話を伺うこともありますが、「マンガは読むけれど、活字の本は読みません」とか「本もマンガも読みません、アニメやドラマは見ます」といった話を聞くことの方が多いかもしれません。
一般的に、活字の本を読むことに比べ、マンガに熱中したり、アニメ、テレビドラマなどを視聴することには、教育的な効果が少ないと受け止められていることが多いように思いますが、このような見方は間違っていると考えます。
自分から読みたい、見たいという前向きな気持ちで読んだり見たりするのであれば、活字の本であろうがマンガであろうがアニメやテレビドラマであろうが、そこでさまざまな感情体験をすることができるでしょうし、見聞も広まるでしょう。
しかしながら、無理矢理に与えられた書物(たとえば課題図書)を読むことは苦痛でしかないことが多く、これを読むことにより本に対するマイナス感情が強化されてしまうなどということもあります。
何も活字の書籍にこだわる必要はないと思います。情報量という点で言えば、活字メディアは他のメディアに比して情報量が少なく、理解をするためには書かれていないことがらに対する想像力(経験や背景知識に基づく)が必要です。それに対してテレビなどの映像メディアは情報量が圧倒的に多いので、活字では読めない小説も、テレビドラマや映画なら楽しめるということもあるでしょう。
読書やマンガの効用については、過去に記事にしておりますので、ご興味がございましたら、以下のリンクをご参照いただければと存じます。