今回は4年生について書かせていただきます。
4年生の12月の平常授業、および冬期講習では、論理的文章を扱いました。
これまでの通常授業では、大人なら誰もが知っているような古典的な物語や、子どもが楽しく読めるであろう児童文学を扱うことで、楽しく文章に触れてもらい、読むことに対してネガティブな感情を持たせないこと、心を動かしながら文章を追いかける姿勢を作ることを目標にしてきました。
現4年生は塾においては、2月から新5年生になります。5年生からはONEでは物語文はほとんど扱いません。
5年生での授業の目的は、国語で取り上げられる文章のさまざまなテーマに関する背景知識やリテラシーを身につけてもらうことです。
5年生からの学習に備え、現在の4年生の授業においては、頭と心を動かし、読むうえで必要となる意識を少しずつ身につけて、論理的に文章を読み解くという練習をしています。
まずはとても短い文を読み、どのように感じるか、この後でどのような内容が書かれるか、その文を読んでわかったこと、知りたいこと、疑問に思うこと……さまざまな考慮すべきことについて考え、指摘してもらいました。
読者は読みたいように読むことしかできません。
その読みたいように読んでいく際に、ただ漫然と読み進めていくか、筆者が何を言おうとしているかをじっくり考えながら読んでいくかで、最終的に読み終えた際の捉え方が大きく異なります。
こちらがするべきこととして、文章のレベル選択も大切です。難しすぎる文章では目で字面を追うことはできても、理解をすることはできません。まずは無理なく読めるところから始め、その後、背景知識を知った上であれば読める文章へとステップアップしていきます。
新5年生まであと少しとなりました。2年後には受験となります。2年という時間を使えることには大きな意味があります。少しずつ国語を使って論理的な思考を身につけていただければと思います。