2024年12月6日
今回の4年夏季講習前半における理科実験では、「アルミ缶つぶし」の実験を行いました。
4年生の理科の授業は講習時のみ実施しています。現時点における授業は、知識の吸収・定着を目的としたものではなく、目の前で起きた事象に関して考え、悩む機会を与えることを目的としています。今回はこの実験を通して、目に見えないものについて思考してもらう目的で実験を行いました。
「アルミ缶つぶし」の実験の概要を説明します。
アルミ缶に少量の水をいれます。その後、アルミ缶を熱することで、アルミ缶の中の水が水蒸気へと変化していきます。アルミ缶の中が水蒸気で満たされた段階で、アルミ缶を冷やします。すると今度は、缶の中の水蒸気が水へと変化します。同じ量の水と水蒸気では水蒸気の方が非常に体積は大きいです。アルミ缶の中の気体の体積が大幅に減少することで、アルミ缶の容積が減少し、つぶれる結果となります。
気体は目に見えないものなので、この状態変化の過程を理解することは中々に難しいです。ですので、生徒たちには事前の授業で「物の三態」の状態変化の説明を行っていました。
生徒たちは、なぜアルミ缶がつぶれたのかについて、目に見えない「気体」の存在について思考を繰り返していました。
4年生に関しては、季節講習でしか理科の授業はありませんが、実験結果から何が起こったのかを思考する姿勢を継続してくれるように努めていきたいと思います。