「新4年生の塾選びについて」の記事の続きとなります。
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・新4年生の塾選びについて①
・新4年生の塾選びについて②
・新4年生の塾選びについて③
今回は、塾選びの際に考慮すべきことの4つ目、③「授業との相性」という点について、述べさせていただきます。
授業の相性というのは、いくつかの要素が絡み合い決定します。
1. 集団授業(多人数)⇔集団授業(少人数)⇔個別授業
2. 教師との関係性
3. 活気のある双方向授業⇔静かなマスプロ授業
4. 宿題の量
5. 授業外のサポート
これらの相性とともに、進学させたい学校に対して必要となる能力の担保のために、あえて相性と逆を選択する場合もあります。
4年生の体験授業において、お子様の「高評価」には注意が必要です。お子様の「高評価」は、授業内容や受験への優位性に対して行われるものではないからです。だからと言って体験授業は必要ないわけではありません。「お子様と塾との相性」を確かめるうえで体験授業は絶対に必要です。同時に保護者の方は、お子様の評価以外に授業内容と受験への優位性を確認していただく必要があるということです。
そのためには、体験授業をお子様が受けているときに見学をすることです。また、入塾後にお迎えなどに来た時に5分程度、授業を見学することです。実際、ONEの4年生では、2月~4月にかけて、多くの保護者の方が見学にいらしています。
様々な理由をつけて見学不可の塾はありますが、ONEでは自由に見学してくださいというスタンスです。ただ、無制限に見学をしていただけるわけではありません。いくつかの制約はあります。基本は、4年生のスタート時に2,3か月、および体験時(全学年)となります。また、教室への立ち入りは禁止です。基本はドア(常に解放されています)の外から覗いてもらう、教室外から授業を聞いてもらう形になります。これは、授業時に他生徒の集中にかかわりますし、何よりも保護者の方に見られていて一番緊張するのは、お子様自身であるからです。当然、教師も人間なので緊張して本来の授業風景を見せることができなくなってしまうことも多々あるからです。付け加えると、生徒の安全面から、お子様が体験していることや、入塾している場合に限らせていただいております。
お子様と保護者の双方が、塾を選ぶことが大切であることは分かっていただけたと思います。保護者が見学しない状態で、表層に出ている「過去の実績」と「お子様の印象」だけだと、想像と現実は乖離しやすいので注意が必要です。できる限り保護者の方が、授業見学と同時に、授業担当者と話をして塾を選んで頂いたほうが良いと思います。
ここまで4回にわたって「新4年生の塾選び」について書かせていただきました。考えるべき要素が多く、比較・検討には時間がかかります。4年生は、相性を含む塾選びの期間と考えてもよいと思います。「早く入塾しないと未習単元ができてしまう」と言った文言などで、入塾を急かされることがあるかもしれませんが、焦らなくても大丈夫です。5年生や6年生から受験をしてトップ校に受かる子もいます。塾選びを焦ってすることはデメリットが多いです。とにかく焦らずに4年生のうちは「塾選定+勉強」だと考えていただけたら幸いです。