2024年11月30日
前回、今回と引き続き「食塩水」を取り扱っています。
以前のブログでも書いている通り、「割合(関係性)」は「日本語で考える力」を付けるための単元となります。
「割合(食塩水)」は、「日本語で考える」ことを要求される単元になり、小4にとって算数が、計算パズルから思考へと変化する大切な単元の一つとなります。
授業で扱った食塩水の具体例を用い説明していきます。
例)濃度20%の食塩水300gに含まれている水の重さは何gですか。
大人にとっては迷いなく答えが出せる文章ですが、4年生にとっては難解です。特に答えをパズル的に教わり、そこに数字を当てはめるだけならばまだしも、「濃度とは何か(割合)」の説明をうけ、言葉の意味を理解し問題を読解する必要があるからです。
簡単にまとめても、下記2点の理解が要求されます。
・食塩水の問題において、何と何の関係性を「濃度」が示しているか。
・20%という割合の数値が、文章として直観に近い形で扱えているか。
問題文にある数字をなんとなく計算しただけでは答えられないため、明確に自分が取り扱っている数字が何かを示し、かつどのような関係を持っているか理解する必要があります。
ここで計算方法を教えてしまえば、『計算は出来るようになる』生徒も多いです。しかし折角小4という比較的早い段階から塾に通っていただいているのであれば、「答えが出ること」よりも「考える頭」を育てるために勉強を使っていきたいと考えています。(算数科:池田)