今週もまず割合のプリントに取り組んでもらった後で,割合についての新しい内容を説明するという形で授業を勧めました。
ブログをお読みの方の中には「毎回同じような内容をやっているな」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。確かに、毎回同じことをやっています。この毎回同じことをするという行動が、概念の理解のためにはとても大切です。そのことを理解していただくためにも、繰り返し報告していきたいと思います。
ここのところ毎回のごとく割合の基本的な部分を繰り返すプリント数枚やってから次の行動に移るようにしています。今後、算数という科目を学んでいく上で、「割合」という概念は、すべての単元に関わってくるといっても過言ではないほど重要な考え方です。割合ができなければ受験問題を解くスタート地点にも立てません。この「割合」という概念を十分に理解し、当たり前のものとして定着させるためには、基本の繰り返しということが欠かせません。
また、「割合」という単元を使って今後必要になる「日本語で考える力」もつけていこうとしています。これが出来なければ自分が何の行動をしているかわからないまま数字を弄って遊ぶだけになってしまいます。例えば「4人の人がいて,1人みかんを12個ずつ持っています。」と言われればまず掛け算を考えるでしょうし,「12個のみかんを4人で等しく分けます。」と言われればまず割り算を考えるると思います。日本語の文章を読んで状況を理解できれば,自分が必要な数値を求めるために,どんな計算をすればよいかは,自然と決まってくるはずです。やみくもに式に数字を当てはめようとするのではなく,算数で使う記号の意味を知り,文章に何が書かれているのかを読み取ることを当たり前にしなければならないのです。
生徒たちにとってはくどく感じてしまうくらい毎回同じ内容を考えてもらっていますが、この「毎回同じ」というところに、大きな意図があることをご理解いただければと思います。