3月8日は新5年生の3回目の算数の授業でした。
5年生の授業は初回から続けて「割合」を扱っています。ONEにおいて、5年生の算数ではじめて扱う単元は「割合」です。「割合」は受験においてマスターしておかなければいけない重要な単元でありますが、ONEではそれにとどまらず、あらゆる単元の学習において必要となる基本的な考え方や姿勢を身につける素材として、「割合」を数か月掛けて扱っています。「割合」について完璧に習熟することによって,他の分野は短い時間で習得できるようになります。
「割合」において、問題文にある数字だけを見て、覚えている式に当てはめて計算をするような小手先の行動をとっていると、初歩の問題であれば答えが出るようになっても、後々の問題にはまったく手が出せないという状態に陥ってしまいます。そのような事態を避けるために、割合で使われる「分数」という記号を「日本語の文章」で認識してもらい、「分数」を「日本語の文章」で表す練習を繰り返し行っています(わかりにくくて申し訳ありませんが、企業秘密にあたる部分になりますので、具体的な説明は割愛させていただきます)。「分数」という数が「日本語の文章」を表していると言われても、すぐには納得して飲み込めないものです。慣れるまでには時間がかかると思いますが、これは繰り返し練習することで身につけることができ、身につけることができれば問題を考えるときの大きな武器になります。
「割合」については,わかったと感じただけでは不十分で,感覚的に扱えるようになることが最終的な目標になります。このためには授業で説明した基本概念を理解した上で、それを使って実際にスムーズに行動できるようになるまで十分に時間をかけて演習をする必要があります。この演習においては、答えに丸がつくことに意味はありません。正しく行動ができて初めて意味があります。意味がある行動が取れているかどうか、演習において、ていねいにチェックさせていただきます。今後,正しい答えが出ているのにやり直しをしていることを見かけるかと思いますが,このような意図がありますのでご了解ください。
宿題として課している計トレですが,今日は全員が提出し,全員がやり直しまで終わらせて帰りました。非常に良い状態ですので,これを続けていけるようにスタッフの方でもフォローしていきます。