(2月16日)
小4算数の体験授業の1回目でした。
体験授業の期間は,来ていただいたお子様にONEの授業を体験していただく期間ですが,こちらからお子様の特性を見させていただく期間でもあります。ONEに興味を持って,お子様を体験授業に参加させる保護者の方は,それぞれONEに対して,何かしらの期待を持っていらっしゃいます。それは,お子様の学習における問題点を解決して欲しいというものである場合が多いです。
ONEでは小4の初めの体験授業に関しては,何か受験に必要なものを学んでもらうことよりも,お子様の特性を見て問題点をすくいあげることに重点を置き、問題点を解決するための方法を探ってまいります。ONEに興味を持って体験授業を受講された方には、体験終了後も引き続き、ONEに通っていただければありがたいと思っておりますが,無理に勧誘をすることはいたしません。お子様の特性に合った学習についてのご提案をさせていただければと存じます。
ONEでは一部の他塾のようにたくさんの問題を解いてもらうことで,お子様の学力をあげていくという指導はしておりません。多くのお子様にとってこういった指導は、ただ問題を処理することに終始してしまう可能性が高く、本質的な理解のないまま先に進んでしまうことになると考えるからです。ただ,お子様の能力特性によっては、たくさんの問題を解くことで自力で本質的な理解にたどりつくことができると考えられる場合もあります。このような場合には,他塾に通うことを選択肢の一つとして提案させていただくケースもあります。
体験終了後に面談を実施することも可能ですし、お迎えに来られた際にスタッフの方でお話をさせていただくこともできますので、ご希望の場合はお気軽にお申し付け下さい。
算数では小学4年生の初めの段階で扱うにはやや難しい内容を扱っています。体験に来ていただいたお子様の話を聞く姿勢や理解力を確認するために,あえて難易度が高いテーマを選んでいます。このため,一回目の授業では理解が不十分なままでお帰りになったお子様もいらっしゃるかと思いますが、二回目以降の授業でフォローアップしてまいります。
(2月19日)
小学4年生の体験授業では,2回にわたって「ものの個数の数え方」を扱っています。
(例題)
番号を書いたボールが下のように並んでいます。
⑩⑪⑫…⑳
ボールは全部で何個ありますか。
この問題の正しい答えは11個なのですが,なんとなく20-10=10個と考えてしまうお子様が多くいます。番号と個数の結びつきを考えて,引き算を使おうという発想は良いのですが,直感だけに頼ってしまうと間違ってしまうのが,このような算数の問題です。番号と個数を正しく結びつけて考えるために,どのように行動をすればよいかを説明しました。
ホワイトボードだけでなく,番号を書いた碁石も使って説明したことで,わかったと言ってくれたお子様が多かったのですが,説明を聞いてわかった気になっただけでは,なかなか問題を正しく解くことはできません。実際に自分で手を動かして考えてみることが必要です。演習時に個別に説明していくことで,理解に至ったお子様が多くいました。
今回扱った「ものの個数の数え方」は,見た目よりも難しい内容を含んでいます。感覚的に考えると間違えてしまう内容であっても,順番に必要なことを書きながら考えていくことで,正解にたどり着けることができる体験をしていただけたかと思います。