2024年12月6日
今回の4年生の理科の授業では、生徒たちに浮沈子という装置を作ってもらいました。
浮沈子とは、ペットボトルに力を加えて握ったり、力を緩めたりすると、中に入っている浮きが沈んだり、浮いたりする装置のことです。
4年生の理科は季節講習のときのみで、継続した授業は行っていません。したがって、具体的な内容についての知識の定着に重きを置いてはいません。また、今回の実験は特に知識の定着とは全く別の目的のもとに実験を行っています。
今回の実験の目的としましては、「観察」と「調整」を行ってもらうことにあります。
まず、生徒たちには、あらかじめ作っておいた見本の浮沈子を渡しました。
何故、浮きが沈んだり、浮いたりするのかの説明や、作り方の説明は行わず、見本の浮沈子を観察することで作ってもらいました。
生徒たちは、ひたすらに、見本を「観察」し、浮きに付ける重りの重さや、浮きの中の水の量を「調整」していました。当然、簡単に作ることはできていませんでしたが、生徒たちは皆、試行錯誤しつつ、何度も試してみることで浮沈子を作り上げてくれました。
この「観察」と「調整」を肌で感じてもらうのが今回の実験の目的です。
生徒たちは、一つ装置を完成させた後も、浮きの形の異なるもの、異なる大きさのペットボトルを用いたものを作って、積極的な姿勢で実験に取り組んでくれました。次回の冬季講習の理科の授業においても、生徒たちが積極的な姿勢のままで実験に取り組んでもらい、実験について思考する機会を提供できるように努めていきたいと思います。