2024年11月30日
夏期講習の国語の授業においては、「文章読解」を中心に扱います。
授業で扱う文章は小学4年生が無理なくすらすらと読める文章ではありません。前提として語句の知識やテーマに関する知識を持っていないと理解が難しい文章です。
文章を読む前に前提となる知識について説明し、それを覚えてもらい確認。その後に文章を実際に読んでもらうという形で授業を行っています。読解の前提となる知識を持った状態で文章を読んでいくことになるので、スムーズに理解していくことが可能になります。
いかにも/いちがいに/チューニング/メカニズム/鋭敏/基準/検出/巧み/素朴/即座/超音波/鈍感/敏感/露出
上記は今回読んだ文章の中に使用されていた小4生には難しいと思われる語句の一部です。習っていない漢字も少なからずありますし、日常的に馴染みのない語句も多々あります。予備知識もなく、こういった語句が使われている文章を読ませるというのは乱暴です。
よく意味もわからないまま文章を目で追いかけるという状況(「目がすべる」という状態)が生じる可能性が大です。これを続けた場合、頭を動かし、理解しながら文章を読んでいくということができなくなってしまうリスクがあります。
このような状況にならないよう、一本の文章を読む前には前提知識についてしっかりと頭に入れてもらった状態を作り、ていねいに文章を読み進めていきます。
今回扱ったような「説明的な文章」を嫌がる小学生は少なからずいますが、わからないことがない状態で読み進めたこともあり、全員が前向きに楽しく文章を読むことができていました。