2024年12月26日
4年生のお子様から「小学館の『日本の歴史』を買ったよ」ということを聞きました。
歴史マンガはいくつかの出版社から発行されていますが、中でも小学館、集英社のものはレベルが高く、大学受験生が読んでも役に立つと思われるレベルの内容になっています。小学生が一読してすらすらと理解でき、記憶できるような内容ではありません。では、読むことに意味はないのかと言えば、そんなことはありません。
ポイントは繰り返し何度も読むということです。最初に読んだ時には気づかなかったことが二度目、三度目に気づけたり、一度では理解できなかったことが徐々にわかるようになっていったり……ということが起こります。「読書百遍意自ずから通ず」ということです。
面談時にお母様にうかがったところ、お子様は『日本の歴史』の中から、お気に入りの戦国時代の巻を何度も読んでいるとのことです。こうやって何度も読むうちに、ただ本の内容を理解し、知識として蓄積していくだけではなく、書物との付き合い方というものを身につけていけます。
同じ本を何度も読むことには、大量の本を読むこととは別の有用性があります。
図書館で本を借りて読むという方もいらっしゃいますが、本当に好きな本、価値ある本は購入して座右に置いておき、いつでも手に取って読めるようにしていただければと思います。