2024年11月14日
5年生の理科では、燃焼の単元を引き続き扱っており、今回は「蒸し焼き」について説明しました。
「蒸し焼き」の単元自体は覚えることがほとんどでそれほど難しい内容ではないのですが、この単元は「燃焼」という言葉を再認識するために有効な単元であると考えられます。
これまでの授業で「燃焼」について「燃料と酸素が結びつくこと」と説明しています。今回扱った「蒸し焼き」とは、「酸素に触れさせずに熱すること」です。この「酸素と触れさせずに」というのが思考するポイントとなります。この言葉から考えるに、酸素と触れない「蒸し焼き」は「燃焼」とは別のものとなります。したがって、蒸し焼きによって生じる物質も燃焼の際に生じた物質とは、別のものだということになります。このように「蒸し焼き」と対比して考えることにより、「燃焼」について再認識をすることができます。
理科という科目では、どうしても知識を覚えることが優先のように感じられてしまいます。実際、知識がないとどうしようもない部分は多いのですが、だからこそ、頭をつかって考えることができる機会があれば、積極的に思考してもらいたいと考えています。今後とも、思考できる機会には、その機会を提供できるように努めていきたいと思っています。