5年生の授業においては、前半で漢字などの知識事項、後半で読解を扱っています。本日は「読解」の授業の報告になります。
読解の授業の冒頭では、前週に扱った文章中で出会った「重要な語句」や「難しい語句」に関して、意味を問うテストを行っています。
(ふさわしい・歓迎・恵み・経済的・雑木・侵食・新緑・遂げる・多様性・著しい・特殊・過程……)
これらは今回のテストで出題した語句の一部です。小学校5年生にとっては馴染みのない言葉が多く、「意味を答えなさい」というのは決して簡単な問題ではないのですが、ほとんどのお子様は非常によくできていました。読んだ文章の中で出会う「読めない語」・「意味のわからない語」を「当たり前に読めて、意味のわかる語」にしていくことができれば、語彙不足のために文章を読めないという状況になる可能性は極めて低くなります。
授業で扱う文章については「一回読んで。問題を解いて終わり」ではあまりにももったいないと考えています。一回読んだだけでは、文章中にあった未知の語句の読み方や意味を身につけることは難しいでしょうし、文章の内容を教養として蓄積していくことも困難でしょう。したがって、ONEでは一本の文章を時間をかけて繰り返し読んでもらっています。一本の文章をていねいに読んでいくことで、豊かな語句の知識や「読めた」という感覚を身につけることが重要だからです。それができないうちに多くの文章に触れても、消化不良で何も身につきませんし、「文章の内容が理解できない」という経験を繰り返すだけになるかもしれません(理解できていないことに気づかない可能性の方が高いかもしれませんが)。
本日から新しい文章を扱い始めました。この文章の学習に少なくとも3週、おそらくは4週ぐらいはかけることになるかと思います。長い文章ではありませんので、一読するだけなら一回の授業で終わるのですが、重要な語句や内容を含む文章ですので、しゃぶりつくすように、時間をかけてていねいに読んで行ってもらいます。