社会の授業では、毎回、キーワードについて教師が説明した内容をお子様にノートにまとめてもらっています。
小学校では「教師が板書した内容を書き写す」ということが要求されます(小学校だけでなく、中学や高校、多くの塾でもそうかもしれません)。ONEでは「板書の内容をそのまま書き写す」ということを要求することは、ほとんどありません。
今回の授業では「野菜の促成栽培・抑制栽培」について学習をしました。
ホワイトボードには、「促成栽培」・「抑制栽培」というワードが書いてあるのみです。何のために「促成栽培」・「抑制栽培」をするのか? 「促成栽培」・「抑制栽培」とは、どのような栽培の方法なのか? それぞれが盛んに行われている地域はどこで、おもな作物は何なのか? こういった内容について、まずは口頭で説明をし、説明をした後に、生徒たちにその内容を頭の中で反芻しながらノートにまとめてもらいました。
何となくボーっと聞いていたというような状況だと、ノートにまとめることができません。入塾したばかりのお子様だと、板書されたキーワードを書き写しただけで終わってしまうこともあります。自分で理解すること、まとめることを前提に能動的に話を聴いていないと、ノートにまとめることができないのです。
現時点においては、ノートにまとめることができたとしても、そこに間違いが含まれたりすることも少なからずあるかもしれません。しかし、それはそれで構いません。
ノートは後で見直して覚えるために使うものとは位置づけていません(何かを覚えてもらうときには、覚える内容をまとめたプリントを配付します)。ノートは、まとめるという作業を通じて、能動的に話を聴く姿勢を身につけてもらうための道具であると考えています。
まだ本日の段階では全員がしっかりとノートにまとめられてはいません。しっかりと話を聴いていたつもりでも、いざノートにまとめようとすると「あれ、何だったっけ?」といった状態になってしまうこともあります。今回は「こんな感じでまとめられるといい」という一例を紹介しましたので、最初にまとめられなかったお子様はにその例に則ってまとめてもらいました。
各科目とも徐々に授業で扱う内容が難しくなっていきます。しっかりと話を聴く姿勢が身についていないと、そういった内容を習得する段階で支障を来す可能性があります。今後もノートにまとめるという作業を通じて、「能動的に話を聴ける」ようになるよう、アプローチをしていきます。