9月28日に扱った「小数の掛け算」について、現在、月曜日と金曜日の授業の前半のうちの10分ぐらいの時間を使って、習熟のための演習を行っています。小数の掛け算については、迷うことなくスムーズにできるようになりました。次回の算数の時間からは、小数の足し算と掛け算の両方の問題をやってもらう予定です。小数の足し算と掛け算では、小数点の扱いに違いがあるため、不慣れなうちは混乱して間違えてしまうことがあります。練習する中で徐々にスムーズにできるようになっていきますので、焦らせず取り組んでもらいます。
授業の後半では「角度」の授業を行いました。
まずは「角度とはなにか」の説明からしました。単純な見た目の大きさに意識がいってしまうと、同じ角度なのに測る場所で「角度の大きさ」が違うものと認識してしまいがちです。この感覚をスムーズに得られる生徒と、得られない生徒がいます。しかし、繰り返し問題を練習しているうちに皆が直感的に角度を扱えるようになります。
ここからは、角度が等しい大きさになる関係について説明していきます。「対頂角・同位角・錯角」の3つです。この角度が等しいことに理由はありません。これは、「見た目で分かる」または「知識として知っている」のどちらかにしなければいけません。「見れば分かる」となる生徒には何の苦労もありませんが、「なんで?」となる生徒には、実例をあげて実感してもらい知識にしなければならない内容です。
このような内容は教えることが難しいと感じます。大人になると「当たり前」と言いたくなってしまい、何の説明にもなっていない状態で、子供が形式的に答えをだす状態を作り上げてしまいます。この状態を一度でも経験させると、今後の学習に大きく影響していきます。慎重に授業を行ってまいります。
今回は時間があったので、「対頂角」を手始めに授業してみました。
基本的に「見れば分かる」という状況だったので、安心しました。直感的にいかない場合も、「対頂角」の場合は、実例を出せば「なるほど」と納得してもらえます。しかし、このような内容の中には、なかなか納得してもらえない内容もあります。だからこそ、連続した授業の中で能力を育てておく必要があると考えております。