9月の授業の前半では小数の足し算と掛け算を扱う予定です。小数の計算でやっかいなのは、足し算と掛け算でやり方が異なることです。今日は、まず小数の足し算ができるかどうかを確認させてもらいました、小数の足し算のポイントは計算するときに小数点を揃えることです。やってもらったところ小数どうしの足し算では全員が小数点を意識していましたが、整数と小数の足し算については整数の小数点がどこなのかで混乱が見られました。来週も小数の足し算について確認をして、問題ないと判断できたら小数の掛け算を扱います。
今日の授業の後半では、○印を正方形に並べた図形を使って「1辺の個数」・「全体の個数」・「外側ひとまわりの個数」の関係を考えてもらいました。
(例題)
1辺の個数が4個です。
全体の個数は何個?
外側ひとまわりの個数は何個?
この例題の問題ではそれぞれの個数は実際に数えてみればすぐにわかります。
これをもとにして
(問題)
○印を正方形に並べました。1辺の個数が30個です。
全体の個数は何個?
外側ひとまわりは何個?
という問題を考えてもらいました。
例題と違って、書いて個数を数えるのはなかなか大変です。例題で書いた1辺の個数が4個の図を観察してもらって「1辺の個数」・「全体の個数」・「外側ひとまわりの個数」の関係をいろいろと考えてもらいました。
「1辺の個数」と「全体の個数」の関係については、早い段階でみなさん規則に気がついてくれましたが、「1辺の個数」と「外側ひとまわりの個数」の個数の関係には、だいぶ苦戦していましたので、1辺の個数が5個の図や、1辺が6個の図も書いて観察してもらいました。最終的に自分なりの規則性を見つけてくれました。みな集中して取り組んでくれていました。
今回扱った問題は受験の時期には解き方を知っておくべき問題ですが、余裕のある時期に考える素材として使ってみました。夏期講習においても「図を書いて観察し、規則を発見する」ということに取り組んでもらいましたが、このテーマについては、今後の授業においても、さまざまな素材を使って扱っていきます。